2023年9月17日に三条市の東三条商店街で開催された「三条マルシェ」にイベント出演。
最近はあまり行われなくなった「上棟式・餅まき」の実演をしてきました。
上棟式よりも“建前”といった方が、ピンとくる方も多いと思います。
新築の家の柱や梁、屋根など骨組みが出来上がった段階で、ここまでの工事が無事に終わったお祝いと、
その後の作業もつつがなく進むように祈る「上棟式」を行います。
三条市建築組合ではマルシェの会場で約5坪の平屋に入母屋造りの屋根をかけて模擬「上棟式」を行いました。
建て方は10人程で行い、棟木を上げ、垂木をかけ野地板を貼り終えて上棟式(建前)の準備が整いました。
お菓子・餅まきの時間が近づくとどんどんと人が集まってきました。
250人(建築組合推計)ほどの人達が、家の周りを取り囲んで、いまかいまか、と待っています。
中澤進一組合長が「伝統の餅まきで喜びをお配りします」と宣言。
厳かに「上棟式祝詞(のりと)」を読み上げ、屋根の四隅をお清めして、餅やお菓子を撒きました。
祖父が大工だったという滝沢亮三条市長も飛び入り参加で餅を撒いていただきました。
お客様の中には拾ったお菓子や餅を裏返した傘で集めた人も。
子供たちは「楽しかった」と喜んでくれました。
昔は、「“建前え”があるよ」という、情報が伝わってくると袋を持って出かけて行きました。
屋根の上から大工さんたちが撒く、餅やお菓子、五円(ご縁)硬貨を拾いに行ったものです。
根の四隅からは特に大きな“隅餅”がまかれ、大人たちの中で奪い合うようにして拾いました。